お花見期間の強制終了を告げる雨を窓の外に見やり思う、もうすぐ奴が来る。
散った桜を見て、下を向くのではなく、
チリついた毛先を見て、うなだれているワタクシ。
皆様こんにちは、くせ毛の岩田でございます。
もうすぐやってくる宿敵。
梅雨 -rainy season-
(つゆ、ばいう)は、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象で、5月から7月にかけて毎年めぐって来る曇りや雨の多い期間のこと。雨季の一種である。。。以下Wikipedia参照
北海道など極地にお住いの方を除く、くせ毛というハンディをお持ちの方々はそろそろソワソワしてくる時期ではないでしょうか?
というか、北海道には梅雨は無いのか!!!くせ毛の方、北へ避難するというのもアリですね。
話が逸れましたが梅雨を迎えるにあたり、くせ毛について書いてみようと思います。
コルテックスの偏りとフィブリルのねじれが原因
まずはコチラをご覧いただきたい。
直毛の髪の毛1本の断面と内部構造を簡単に図にしたものです。
髪の毛の構造を簡単に説明すると、、、
髪1本の中にもたくさんのコルテックスと呼ばれるタンパク質の繊維の筋がたくさんあります。
このコルテックスは大きく分けると、水を吸収しやすいコルテックスと水を弾くコルテックスの2種類があり、髪の内部に図のように均一に散らばっています。
そして、その細い繊維(コルテックス)の中にも更にむっちゃ細い繊維(マクロフィブリル)があり、更にその繊維の中にもすっっっごい細い繊維(ミクロフィブリル)があり、更にその中にプロとフィブリルがあり、更に、、、、ってあるんです。
髪の毛が丈夫な理由はこの細かなタンパク質の繊維が幾層にも均一に折り重なっているからなんですよね。
では、みなさんお待ちかねのコチラ。
くせ毛の断面、内部構造図です。
「おやっ?と思いますよね。」
2箇所、直毛の図と違いがあります。みなさんお分かりでしょうか?
まず、髪の中のコルテックスがかなり、偏っちゃってます。
水を吸いやすいコルテックスが下方に偏ってますね。そして水を弾くコルテックスが上方に偏っています。
この偏りがクセを作り出します。
髪は水分によって伸び縮みする性質があります。水を吸いやすいコルテックスだけが水分を吸収することによって、毛髪内の水分量に偏りがでるため、部分的に髪が伸び縮みしてしまい、うねってクセとなるのですね。
そして、コルテックスの中の繊維(フィブリル)がむっちゃねじれています。これはもう分かりやすいですよね?
髪の中身がこんなにねじれてちゃ、そりゃ真っ直ぐになるわけがありませんね。
ニットを自宅で洗ってしまった時を想像してください。ニットも高級なものになる程に動物の毛が使用されています。動物の毛も人のそれと同じような構造をしています。それを水に通してしまうと複雑に編まれたものが伸び縮みして形がおかしくなってしまうわけですね。
ではどうすれば良いのでしょうか?
縮んだニットの場合は、クリーニング店へ持っていくと直してもらえます。
では髪は?
くせ毛用のトリートメントが有効
実は、縮んでしまったニットも特別な柔軟剤やトリートメントを使用して縮みを直しています。
同じように髪に対してもトリートメントは有効です。
先ほどご説明した髪の内部構造のコルテックスの偏りや繊維(フィブリル)のねじれを直す、くせ毛用に開発されたトリートメントがあります。
くせ毛の強さや種類によっては、トリートメントよりもストレートパーマ、縮毛矯正をしてしまった方がお悩みの解決の近道になる場合もあります。
ですが、ダメージを負わずに、くせを少しでも収めたいと思う方はくせ毛用のトリートメントという方法もありますので、
梅雨の前に 縮毛矯正 or ストレートパーマという選択肢の中にくせ毛用トリートメントも加えてみてはいかがでしょうか?
梅雨時期はクリーニング屋さんも混みますが、美容室もくせ毛さんで込み合います。どちらもお早めのご来店をおすすめいたします。
↓合わせて読んでいただきたい、くせ毛記事↓
『くせ毛の種類と生え方』 『くせ毛の種類と改善策』